功名が辻
2008/11/22 土曜日 – 14:44:07
書名:功名が辻〈1〉 (文春文庫)
著者:司馬遼太郎
自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。
全四巻から成り立っている。
2006年のNHK大河ドラマの原作だ。
山内一豊といえば、凡人と思っていたので、NHK大河ドラマでの扱いに違和感を持っていたら、原作ではきっちり凡人として描かれていた。
それは否定的な扱いでなく、凡人を肯定して描かれているのだ。
それは素晴らしいことで、元気が湧いてくることだと思う。
ぼくも凡人、世の中の大多数の人も凡人。
その凡人たちがどうすれば後悔しない人生を過ごせるのか、充実した人生を送全うできるのか、司馬遼太郎は山内一豊と千代を通して教えてくれる。
最後、土佐に入ったとき、山内一豊は一領具足と力で対決する。
それまでの人生観と異なる対応だし、生き方だ。
司馬遼太郎は何を伝えたかったのだろう? 気になる.そして考えさせられる。