眼の壁

2008/11/11 火曜日 – 16:26:22


書名:眼の壁 (新潮文庫)
著者:松本清張

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

松本清張も混乱することがあるようだ。
この「眼の壁」なんなんだろう?
犯人捜しというわけでもない。友情復讐物語でもない。
トリック暴きでもない。社会派小説でもない。

下書きではないのか、プロットが長くなってしまって、それを編集者が間違えてもって行ってしまったのではないか?
そんなことを考えるような、消化不良を起こしそうな小説だ。
しかしまた料理しがいのある材料という見方もできる。

もしぼくがこれをリライトするのなら、犯人を含めた全登場人物を悪者にせず、世の中は誰も悪くないのに確実に被害を被るときがあるのだということをテーマに、それぞれの人物を描いてみたいと思うのだった。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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