あやしい商品が売れる、ごくまっとうな理由

2008/1/7 月曜日 – 19:27:12

書名: あやしい商品が売れる、ごくまっとうな理由。

著者:山下貴史、日本実業出版社

自分史を作成するうえで、市販の書籍を参考にすることはよいことだと思います。もちろん度を超して盗作になってはいけません。
プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
また自分史として自分の知識と経験を綴るにしても、情報収集は必要です。取材に行くこともあるでしょうし、参考文献を読破するも必要なことです。
ここではわたし、野見山肇が読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

語りかけるような文体で、話が進んでいく。難しい言葉はほとんど使われていない。段落ごとに大きな行間をとっている。
うまいのです。スラスラ読めるように、配慮されているのです。

説明の流れは、ほぼ統一されています。
1/実例となるサービスや商品が登場する環境の説明
2/実例の説明
3/実例が成功した理由の解説
4/まとめ

まるで手慣れた人のプレゼンテーションを聞いているかのように、どこにも引っかかるところなしに一気に読み終わることができました。


ただ、あまりにも読みやすいために上滑りしてしまい、「おおっ、そうだったのかー!」という感動には至りません。
まあ、当たり前のことをさりげなく実践するから、人は知らず知らずに受け入れてしまって、つい買ってしまうということになる訳なのでしょう。

実例は全部で23例。そのうち、いくつ、売る仕掛けの謎を知っていたかを数えるのも楽しいことかもしれません。
ぼくは、11個、どこかで聞いたことがある気がしました。18冊にわたる参考文献のどれかを読んでいたのかもしれません。

章立ては次のとおり。
第1章 ただの葉っぱを高値で売りさばく方法
第2章 「ソレ、売れ残りだから値上げしといて」
第3章 「ピエロのジョニー君」の秘密
第4章 成果か快楽か
第5章 「ヘイ、にぎりの下、お待ち!」
第6章 「本物」と認められない本物のブランド品
第7章 「007」の罠
第8章 甲子園準々々々決勝で敗退
わっ、挑発的な見出しですね。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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