おかしな先祖
2008/10/20 月曜日 – 12:09:06
書名:おかしな先祖 改版 (角川文庫 ほ 3-8)
著者:星新一
自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。
高校生の頃、仲良しの友だちとの間で作家ごっこが流行ったことがある。
いっぱしの豆作家気取りで小説を書くのだ。
小説といっても、原稿用紙20-30枚程度のもの。
なのだが、やり出すとはまる。一晩で1編くらい書いてしまう。
だいたい、前日に読んだ小説のパクリが主なのだが、ある日カフカの変身を読んだあと。
鏡という小説を書いたことがある。
目に入ったものに変身してしまうのだ。
最後は鏡になったことに気づいて、道に捨てられて、絶望して目を閉じると鏡のままになり、誰かに踏みつけられ、自動車にもひかれ、粉々になっていくというストーリー。
という思い出があるのだが、この「おかしな先祖」には「オオカミそのほか」という小説がある。
なんとこれが、噛みつかれたものに変身してしまうという内容。
思わず、豆作家だった頃を思い出してしまった。