フランス・ジョーク集
2008/10/13 月曜日 – 13:48:00
書名:フランス・ジョーク集 (1976年)
編者:磯村尚徳、訳者:荻野弘巳
自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。
フランス語でエスプリ。英語のユーモアとはちょっと違うのだ。
と大学でフランス語を習ったとき、先生からそう教わった。
けど、未だにその違いがわからない。日本語の小話との違いもわからない。
極めつけは、次の小話だ。
パリの古美術商が掘り出し物はないかと田舎周りをしていた。
彼は地方の古物商だけでなく、卵を買うという口実で農家にも立ち寄り、横目で古い家具・調度などを物色していた。
ある日、ある百姓家で、彼は大変なものを見つけた。中世の茶碗である。
めったにないもので、彼は思わず息を呑んだが、どうやら猫のミルク茶碗に使っているらしかった。
彼はぐっと落ち着こうとしながら、何気ないふりをして百姓に言った。
「可愛い猫ですね。息子に土産にしたいんだが、売ってくれませんかね?」
「いいですよ」と田舎者は言った。
男は金を払って猫を抱くと、切り出した。
「ところで、あの古い茶碗もいっしょにいただけませんかな? 猫ちゃんもなれているのがいいでしょうから」
「いや、そいつはダメだ。あの茶碗のおかげで、わしは先日からもう12匹も猫を売ったんだからね」
これって、古典落語の「猫の茶碗」ですよね。
なんで? 笑い話は世界共通?!