蟷螂(とうろう)の斧
2012/3/25 日曜日 – 17:04:11故事成語の紹介です。
蟷螂の斧
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
螂とはカマキリのことです。
今の小学生はどうか分かりませんが、ぼくらが子どもの頃はカマキリというのは、ごく普通に見かける虫でした。
もちろん、斧を持ち上げて威嚇されたこともあります。
蟷螂の斧とは、このことですね。
威嚇しているなあというのは分かりますが、それを見てぼくらはびびることはありません。
そりゃそうです。カマキリにつねられたって、チクッとするだけですから。
このように無力な抵抗をすることを「蟷螂の斧」というのですが。
しかし、カマキリにとっては、渾身の力を込めて、まさに命がけの行為です。
それを、自分の弱さを顧みずに大敵に向かうこと、と切り捨てるのは忍びない話です。