取材のコツ:相手に引きずられない
2012/3/24 土曜日 – 13:14:35
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
世相史をきちんとした文書にしようと思うと、欠かせないのが取材です。
関係者の話ほど説得力を増すものはありませんから。
また取材して得られた情報は一次資料と呼ばれ、価値あるものとして評価されます。
その取材です。
聞きたいのは自分である取材者。
如何に相手が話したがりであっても、相手の話したいことだけを聞いてきても勝ちがありません。
では、どうすれば相手に引きずられない取材ができるのでしょうか。
それは事前準備でまかなえるのです。
何を聞くか、どのくらい掘り下げて聞くか。
ここまでは必須の事前に考えて決めておくことです。
自分が主導権を持てる自信があれば事前準備はここまででOKです。
でも取材相手によっては振り回されるかもしれないなら、次のことを確認しておきます。
それは。
取材者であるあなたは、聞きたいことをすでに知っていて、その裏付けを取りたいのか。
あるいは、聞きたいことをまだ知らないので、最初の情報収集なのか。
言わずもがなのことなのですが、はっきりと意識していないと引きずられる要因になるのです。
次に取材相手の身辺調査です。
その取材相手は、聞きたいことの第1人者なのか、周辺人物なのか。
そして、話し好きだったら/口下手だったら、相性が良かったら/悪かったら、のような状況を想定したシミュレーションをしておきます。
これだけの事前準備があれば、たいていの取材は万全です。