天明の江戸打ちこわし
2008/10/8 水曜日 – 21:20:22
書名:天明の江戸打ちこわし (新日本新書)
著者:片倉比佐子
自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。
打ちこわしというとなにやら物騒だが、江戸時代、町人たちはなかなかに紳士的というか統制のとれた集団だったらしい。
めいめいが、鳶口やら杵やら、「武器」を持参して金満と思われる商家を襲うのだが、略奪集団ではないのだ。
買い占めたお米を路地にばらまいたり、家具を壊したりするのだが、人を殺すことはないらしい。
お米を盗むこともないらしい。
ただ、法外な安値で買うことはするらしい。
それにしても、人々の窮乏を見かねての買い占めだから、商家も悪人ぽいのだが、盗賊とは違うようだ。
捕縛された人も、牢死はするけれど、お裁きまで生き延びていれば、江戸所払いですんだようだ。