メンテナンスはほどほどに?!

2012/3/1 木曜日 – 14:54:01

啓学出版(今は存在していない)発行のマニュアルバイブル(絶版)という本があります。
この本から学んだことの一部をここに紹介していこうと思います。

自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。

マニュアル制作に不可欠なメンテナンス作業。
それをマニュアルバイブルは「ほどほどにしておけ」という。

ではまず何のためにメンテナンスをするのか、整理しておこう。
その目的は、
・製品の仕様変更
・お客様(サポートセンター)の要望
・営業の要望
・記述ミス
に関する修正だ。

となれば、やらなければならないに決まっているじゃないか!
それを何で「ほどほどに」なんて釘を刺すのだ?

というのはまともな理由があって。
マニュアルが世の中に出回っていくと、それ以降の対応は各メーカーのサポートセンターになる。
このサポートの方々が、困ることになるのだ。

なぜならば。
マニュアルを改訂すると言うことは、改訂して世の中に配布すると言うことは、改訂前のマニュアルを回収するわけではないので、2種類のマニュアルが存在するということになる。
つまり、「より正しいモノ」と「発覚した間違いがそのまま記述されているモノ」の2種類が存在するのだ。
1回改訂するごとに2種類、つまり2回改訂するとマニュアルは3種類になる。
マニュアルバイブルは計算間違いというか、算数を使ったレトリックというか、怪しい論理で脅かしているが、2回改訂すると、お客さん側は3種類いることになる。

つまり、1つの製品でサポートセンターの人は3パターンの回答を最大準備しておかないといけないわけだ。
というわけで、サポートセンターの方には大変お世話になっている。
そのため、ぼくはマニュアルを作るとき、最も耳を傾けるのはサポートセンターの人の意見にしていた。


チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

Post a Comment