文末は要チェック
2012/2/2 木曜日 – 10:20:45啓学出版(今は存在していない)発行のマニュアルバイブル(絶版)という本があります。
この本から学んだことの一部をここに紹介していこうと思います。
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
原稿を書いたら推敲するし、同僚などの仲間の書いた原稿をチェックすることも多々ある。
このマニュアルバイブルはソフトウェア開発の手法をマニュアル制作に応用しているので、「文章のバグ取り」という言い方をしている。
以前勤めていたジャストシステムでは「バグ」という表現は不適切で「動作不具合」と表現するようにというお達しがあったが、いまだにその意図がよく分からない。
まあ、それはさておき。
文末に限定することはないが日本文の特長として、大事なことを先にいう(書く)という風潮がある。
これは書き手の気持ちではそうなってしまうのだが、読み手にとってはこの逆で書いてくれる方がよい。
つまり、大事なことは文末およびその近くに記されている方がよいのだ。
この書き手の気持ちを考慮すると、冒頭に大切なことが書かれてあり、分の後半に行くにつれ、そして文末に届く頃の表記はぼろぼろ(にはなっていないだろうが)あるいは手抜きまたは力尽きている場合が多々ある。
推敲するときは、この風潮(特徴?)を認識した上で、大事なことが先に書かれていれば後ろに移動させるし、後半の分が手抜きであるかもしれないので、要チェックということになる。