回想法―思い出話が老化をふせぐ
2012/1/24 火曜日 – 19:24:20
書名:回想法―思い出話が老化をふせぐ
著者:矢部久美子
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
ひょんなことから回想法に興味を持ち、その概略を知ろうとこの本を読んでみた。
高齢者に昔のことを話してもらうことをいうのだが、これは話し手ばかりのためではないらしい。
聞き手つまり介護する側の人にとっても有意義なことらしいのだ。
というのは。
ある程度の痴呆症を発症した方は生きることについてかなりの弱者で。
介護する側の人にとってかなりの人手まといで(当たり前。だから介護が必要だから)。
介護する側から見たら、被介護者はただの厄介者になってしまう。
そんな状況のときに回想法により話し手の持つ知恵や経験を聞くことで介護する側は、この人はすごい!という尊敬の気持ちを持つそうなのだ。
介護する側とされる側の間に尊敬と感謝が行き来することは理想的な状態らしい。