覚悟の算盤-湯屋のお助け人(3)
2012/1/16 月曜日 – 10:37:35
書名:覚悟の算盤-湯屋のお助け人(3)
著者:千野隆司
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
時代小説なので主人公はおおかたが剣の達人で悪いヤツを切ることが多い。
しかし、この湯谷のお助け人こと大曽根三樹之助はそうではない。
できるだけ切らずに、できるだけ致命傷を負わせない。それだけ強いのだが、『悪いヤツ』というのもそんなに悪いヤツでもない設定になっているからだ。
したがってチャンバラシーンはこのシリーズでは山場ではない。といって人情ものでもない。斬り合いのない武士の小説という感じ。
ほっとする。
また回を追うごとに志保様が湯屋の仲間となじんでいくのが気になる。楽しみでもある。