斬雪
2011/12/13 火曜日 – 10:51:36
書名:斬雪
著者:早見俊
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
翻訳物の探偵小説というものをほとんど読んだことはないのだが、雰囲気だけは知っている。
何というか、怪しい(犯人らしき)人たちがやたらたくさんいて、誰が犯人なんだろうというのが気になりつつ、ページをめくる印象がある。
日本の探偵小説では、そんなことはまったく気配もなくて、そもそも誰もが犯人らしくなくて、じゃあ誰が犯人なんだと思いながら読み進んでいくのが、常なのだ。
ところが。
日本の、それも時代小説に、海外の探偵小説ぽいものがあったのだ。それがこの『斬雪』
気になって気になって。結局のところ、意外な人物が犯人の一味だったのだが。
それはさておき、主人公の本来の目標が置き去りにされていて。これは通巻ものなのでいいのだろうけれど。
なんだか消化不良のようで。ちょっと物足りない。