奇妙におかしい話
2011/10/19 水曜日 – 10:18:29
書名:奇妙におかしい話
著者:阿刀田高
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
人は誰も1つはドラマが書けるという。どんな人も、すごい話を1つはもっていると言うことなのだ。
そのすごい話のうち,「おかしい」をテーマにより優れられたのが、この1冊。
読んでみると確かにおかしい。
そしてもう1つ気付かされることがある。
最優秀作,優秀作,佳作,と3つに分類されている。
そこに見られる特徴が、作文のテクニックに通じるのだ。
佳作に集められている話は,題材としておそらく、最優秀作品に引けを取らない。
しかし、最優秀作品は、磨かれ、削られているのだ。
佳作の話は,冗長というか,先が見えているのに進まないというか,意外なオチが待っているのに途中でネタバレしているのだ。
推敲とは削ることだと思っている。
そしてそれが間違いではなかったことを確信できた1冊だった。