起承転結を忘れよう
2011/10/6 木曜日 – 10:34:57文書を書くときの考え方(企画)のちょっとしたコツの紹介です。
起承転結を忘れよう
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
文章の書き方の本に時々というか、半数以上に採り上げられている「起承転結」。
実はこれは作文のガンです。
「起承転結に沿ってまとめましょう」なんて言う本は、あまり実践的なノウハウが書かれていないはずです。
というのは。
起承転結というのは、律詩の定型パターンであり、それ以上のものではないからです。
お話として、起承転結にまとまっていると、それはある種の安定感があると言うだけのことです。
そもそも、お話なんですから型にはめる必然性はまったくないわけです。
さらに、お話以外の文書には当てはまらないことが多いのです。
例えば、提案書に起承転結の流れが必要でしょうか? 結論が先でしょう。
簡潔にずばりと言いたいときに、承や転が必要でしょうか? それがあるのは話を脇道にそらすようなものです。
謝罪文に起承転結が必要でしょうか? そんなことをしたら、話をごまかすなと言われてしまいますよね。
作文に起承転結はガン。
今日から、このように覚えてください!
「たまたま起承転結の型になっちゃったよー」というのはアリなんですけどね。それ以上ではありません。