紋切り表現の使い方「ぬけるように白い肌」

2008/9/28 日曜日 – 6:47:04

紋切り型の表現は、作文のお作法としては好ましいものではありません。
では絶対使ってはいけないのでしょうか? そんなことはないのです。使い方次第なのです。

自分史を作成するうえで、文章作成はメインの作業です。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。

今日は「ぬけるように白い肌」を例にしてみます。

ポイントはたったの2つです。

・現実味を持たせられないか?
・文字どおりの表現にできないか?

きれいな肌、白い肌の表現です。

ぬけるようにとは、透明感を表しています。
ならば、カンタンですね。
現実味を持たせればよいのです。

静脈が透けて見える人は多いですが、それは透明感のある肌の場合と痩せている場合の2種類あります。
「静脈が透けて見える」は代替表現として力不足ですね。

陶磁器ではどうでしょうか? 「抜けるような白い肌」の人はきっと体温も低いはずです。
陶磁器の触感も冷たさがあり、類似点がこれで二つになりました。
でも「陶磁器のようだ」も紋切り型の表現です。
ではあなたが所有しているお茶碗だったらどうでしょうか?

抜けるような白い肌を持つ人とあなたの関係はどんなものでしょうか?
これを象徴するような関係をあなたが所有している茶碗に持たせることはできませんか?

二つのメッセージを含ませた例えは効果的です。
例え、その一つが紋切り型の表現であっても効果的です。

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