読解力の基本

2011/8/6 土曜日 – 13:54:22


書名:読解力の基本
著者:速越陽介

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

試みはとても共感できるのだが、このたぐいの本が、本書にも書かれているように、少ないだけあって、難易度の高い試みだったようだ。
所謂 企画倒れではないかと思う。
というのは、読解力と言うより、書き方のノウハウを、文書を読む場合に置き換えた解説にとどまっているようなのだ。
いちばん詳しい「小説の読み方」で話題が高度すぎるのかひねりすぎているのかは不明だが、創作=ウソというのが、わからない。
歴史小説を歴史として読むことが無意味なのに、「ちょっと注意が必要」というのは変ではないか。

商用目的で引用するには著者に承諾を得なければいけないとか、
何か 根本的な勘違いをしているのではないだろうか?

といった疑問がわいてくるのだが、もう一度最初から読み返すと、どうやら本書は「読む」というキーワードのコラムなのだった。
そう思って読むと、何とも楽しい1冊なのだ。
いずれにしろ、明確になったのは、読解力を付けるのも、読解力を身につけるためのノウハウを伝授するのも、難しいと言うこと。


チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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