闇の穴
2011/6/18 土曜日 – 12:37:31
書名:闇の穴
著者:藤沢周平
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
悲しすぎる。むなしすぎる。
小説なんだから、作り話なんだから、もっとすっきりする話になっていいんじゃないかと思うくらい。
やるせない。なんとかならないのかと思ってしまう小説が冒頭から2本続けて掲載されている。
藤沢周平は江戸時代のいいところも描くし、このような負の部分も描く。
百姓の逃散は死罪だったらしいが、武士の逐電はどうだろう。
江戸時代は、逃げ出すことも命がけだったんだと思うと、脳天気に江戸時代はステキ!なんて言えなくなる。