無手の法悦(むてのしあわせ)
2008/9/17 水曜日 – 12:12:25
書名:無手の法悦 新装版
著者:大石順教
自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。
人はどうしたら幸せになれるかがわからなくて、それを知りたいのなら、この本を読むと良いと思います。
簡単にいえば、心を強くして生きていくことなのかもしれません。
この本を読むきっかけは、インターネットのOKWebというサービスです。
ここで投稿された質問に「両手をなくしながらも芸者として人気のあった人のことをご存じの方、教えてください」というのがあり、その答えに「大石順教さんの勘違いでは?」というのがあったのです。
その答えの参考URLにアマゾンのこの本へのリンク(上記)があり、興味を引かれたので読んでみた次第です。
(面白そうだったので読んでみたとはとても書けません)
読み始めた数ページは気が重かったのですが、10ページを過ぎる頃から、ただただページをめくり続けていきました。
大石さんは明治後半から昭和の時代を生きた人です。
平成の今より、ずっと強く人の気持ちをぶつけ合って生きていく時代です。
つらく恨めしいこともあっただろうに、そんなことはみじんも書いてありません。
強く生きるとはこういうことなんだと実感しました。
今年読んだ本で感銘したトップ3に入ると思います。