桃太郎侍

2011/2/23 水曜日 – 15:31:01


書名:桃太郎侍 ― 山手樹一郎長編時代小説全集 1
著者:山手樹一郎

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

桃太郎侍と言えば、高橋英樹主演のテレビ時代劇を思い出すが、その番組は見たことがない。
当時ぼくの家では、日本テレビ系列の福岡放送が映らなかったからだ。そのため、このドラマは面白そうだと思っていたのだが、知らないので、原作を読んでみた。
面白いが、勝手なイメージとして、有力旗本の息子だと思っていたら、それは旗本退屈男とごっちゃになっていたからだった。
ただ、イメージしていたより、薄っぺらい主人公だ。
もうちょっと百合さんと小鈴殿から実でしっかりした一面あるいはだらしない一面のどちらかに絞ってほしい。
そこの所をはっきりさせないと、井之助が惚れた男にふさわしくないではないか。

とまあ、すっかり感情移入してしまうほどの上出来の時代小説であることは間違いない。


チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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