大川わたり

2011/1/9 日曜日 – 11:08:58


書名:大川わたり (祥伝社文庫)
著者:山本一力

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

いい話なのだけれど、なんだかなー。
感情移入できない。

お話でしかないのだ。登場人物がみんな機械のようで。
台詞回しも台本を読むだけの大根役者のようで。
巻き起こるエピソードも話をつなぐためのようで。

解説を読むと、著者の始めて書いた長編小説だそうだ。
文学賞に応募して最終選考まで残ったが、落選したそうだ。
そこなんだろうなと思った。

登場人物は魅力的。
主人公に与えられるエピソードと葛藤も申し分ない。
だから最終選考にまで残る。

でも感情移入できない。
だから賞取りに至らない。
実に惜しい小説だ。


チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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