床下仙人
2010/12/25 土曜日 – 19:29:55
書名:床下仙人 (祥伝社文庫)
著者:原宏一
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
小説に限らずフィクションの醍醐味は、1つのウソを百の真実でホントのことのように塗り固めるかだと思っている。
その1つのウソが奇想天外であればあるほど、フィクションは面白くなると思っている。
この小説には「新奇想小説」という肩書きがついている。
だいたい肩書きなんて、実態に地震のないときに付けるモノだと相場が決まっているのだが、どうやらこの本に限っては的外れなやっかみでしかなかった。
面白かったのである。
突飛な発想が、見事にも百の真実でもって、リアリティのある、説得力のある、そして最後にちょっと考えさせるできに仕上がっている。
シューシャイン・ギャングいちばんよかった。タイトルはわかりにくかったけど。。。