マニュアル制作の実践-19-
2010/12/16 木曜日 – 10:31:21マニュアルはどのように制作されていくのかを説明しながら、テクニカルライターの仕事ぶりや考えていることを紹介していこうと思います。
お題は「おにぎりの作り方」です。これなら、誰もが内容を想像できますからね。
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
前回までに中級編の目次を考えました。
あとは上級編ですね。
中級と上級の違いを考えると。
材料で極めるのが中級、人(テクニック)を究めるのが上級としました。
ただし材料で究めることが人力に劣るというわけではありません。
今作っているマニュアルでの分類で中級・上級と区分けしているだけです。
初級・中級・上級という分類はマニュアル製作時にはよく使いますが、完成間近にほかの見出しに変更することはよくあります。
人によるおにぎりのうまさとはつまり職人技を究めようということです。
マニュアル制作の実践-6-と-7-で実際におにぎりを作ってみることをしています。
取扱説明書でいうところの実機確認に相当します。
おにぎりに関しては素人ながら、経験があるわけです。
その経験を踏まえて、職人と素人に違いが出るかが、項としてあげられるわけです。
「おいしさ」というのではいけません。包括的すぎるからです。
ザッと考えて。次のようになりそうです。
上級編(職人技の紹介)
├─大きさ
├─形状
├─塩加減と水分
├─速さ
└─握るときの力加減