マニュアル制作の実践-9-
2010/11/25 木曜日 – 10:17:01マニュアルはどのように制作されていくのかを説明しながら、テクニカルライターの仕事ぶりや考えていることを紹介していこうと思います。
お題は「おにぎりの作り方」です。これなら、誰もが内容を想像できますからね。
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
前回、目次構成を考えるときは既存の取扱説明書を参考にすると言いました。
もう1つ、テクニカルライターが目次構成を考えるときの特長があります。
それは、ページ数を同時に検討するということです。
紙の取扱説明書やマニュアルを作る場合の特長ですが、何ページで作るという制限があるのです。
中には、それほど制約のない場合もあるのですが、通常は何ページで記述するかを考慮して目次構成を考えます。
なんでこれにこだわるかというと、それは取扱説明書やマニュアルは1つの単元を1ページまたは見開きで説明するのが基本だからです。
ちゃんとしたマニュアルなら、2ページで解説する単元は見開きになっています。
奇数ページから始まり、ページをめくって、偶数ページで終わっている。なんてことになっている取扱説明書は、きっとわかりにくいはずです。
へたくそのテクニカルライターが作ったモノだからです。
もちろん、目論見では2ページだったモノが3ページになったり、1ページで完結したりする場合もあります。
そんなときは、目次構成を再検討して、ページをまたがった2ページモノが出ないように調整するのです。