キャラクター小説の作り方
2010/8/25 水曜日 – 19:57:46
書名:キャラクター小説の作り方
著者:大塚英志
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
キャラクター小説というモノを、この本を読むまで知らなかったが、どうやらライトノベル小説のことらしい。
もっと知らなかったのは、日本の小説というモノは、田山花袋の『蒲団』に象徴される私小説が連連と続いていて、それを新井素子が打ち破ったということ。
そんな「小説の歴史」があったとは知らなかった。。。
なんてことを言っていいモノか自信がないが、はっきり言えることは、作り方と銘打っているが、作り方を説明した本ではないこと。
「作り方」的なタイトルにしておきながら、持論を展開するだけという人は多いが、この大塚さんもその1人。
しかも、独自の「小説の歴史」の解読者でもある!
本の記述によれば、大塚さんという人は 小説家としても編集者としても、出版社には損をさせないレベルの仕事をしてきたそうだ。
「損をさせない」言葉どおりに受け止めよう。だったら、何もしないのと同じではなかったのか?