言葉の豆知識:希望の数え方
2010/8/20 金曜日 – 10:06:11文章を書くときに、助数詞を活用していますか?
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
モノを数えるときに、個(コ)あるいは本だけですませるより、ほかの助数詞を使ってみるとキラリと光る文章に早変わりします。
ささいなことですが、お試しください。
アラジンの魔法のランプをこすったら、煙とともに現れる大男が「お前の望は何だ? 言ってみろ」という場合は、「願い事は3つあります!」でいいのです。
でも。
例えば、先日のワールドカップのサッカーで。
PK戦になったとき、日本の勝利を願ったのは、「一縷の望み」ですね。
「いちるののぞみ」と読みます。
叶うか、叶うとしてもわずかな可能性のような、細い、細い筋のことを一縷というのです。