マニュアルの索引は何に使う?回答編

2010/7/16 金曜日 – 10:40:43

文章を書くテクニック・文書を作成するノウハウ、メールやビジネス文書のコツ。
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ぼくはテクニカルライターをかれこれ20年やってきました。
そこにも、作文のテクニックが隠れているかも!?

自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。

そもそもテクニカルライターとは、技術文書を書く人でした。
技術解説書には、むずかしいと思われる用語をピックアップし、用語解説という章を設けているモノがあります。
しかし、それでは読んでいるときに用語が分からなくなったとき、別な章である用語解説をめくり、用語の意味を確認し、それまで読んでいたページに戻ってくるという手間が生じます。
それなら、用語の意味や定義は初出の箇所に解説する方が親切じゃないかという考え方もあります。
この場合は、巻末に改めて用語解説の章を設けて、そこにも同じ記述を繰り返すと言うことをする場合もありますが、分厚い本になるときなど、できるだけページ数を少なくしたいのが人情です。
この対策の1つが「索引を用語解説として使う」というものです。
そして、初出のページに限らず、その用語が使われている箇所を参照させるとその用語の定義から活用例までを確認することが出来、出来の良い用語解説と評価することができるのです。

とここまではよかったのですが、
やがて取扱説明書を書くテクニカルライターが登場したとき、
お手本にした本の索引が用語解説として使ってもらうためモノであることを理解せず、上っ面(1つの語句に複数の参照ページ)をまねして、作ってしまったからです。

ちゃんとした取扱説明書なら、1つの語句に複数の参照ページを記載した索引にはなっていません。

チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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