マニュアル都市伝説-2-
2010/7/8 木曜日 – 10:05:03文章を書くテクニック・文書を作成するノウハウ、メールやビジネス文書のコツ。
文書を書くのに便利な情報を毎日公開しています。
ぼくはテクニカルライターをかれこれ20年やってきました。
そこにも、作文のテクニックが隠れているかも!?
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
取扱説明書の後ろの方に「困ったときは」とか「お問い合せの前に」といった見出しの章がある。
いわゆるトラブルシューティングで、サポートセンターに相談せずとも自力解決できたら、その方が早いので掲載している。
ほとんどの電化製品に掲載されているのが、「電源は入っていますか?」の問いかけだ。
ボタンを押しても反応しない! おかしい、故障じゃないか? と困っているお客さんへの質問として、それはないだろうと思うのだが、この質問は欠かせない。
というのは、トラブルシューティングというモノは上流からチェックしていくものだからだ。
ある機能を使うということを順序立ててみていくと、
1:機械を設置する
2:使用に必要な設定を完了させる
3:電源を入れるなど使用可能状態にする
4:機能を選択し、実行する
ということになる。したがって、電源が入っていることを確認するのが第1手順で、これはプロのサービスマンであろうと、その機械を始めて触る素人であろうと同じだ。
でも、電源が入っているかどうかは電源ランプをみるだけの一瞬の出来事なので、作業工程上は小さな存在なのだが、これを文書化すると大きな存在になって、「それはないだろう」という素朴な感想を生むのだ。
トラブルに遭遇して、けなげにもマニュアルを読んで自己解決しようと思い立って、マニュアルを開いて、「電源は入っていますか?」という文言をみても、冷静に読み進めてくださいね!