スナーク狩り

2010/6/15 火曜日 – 10:33:32


書名:スナーク狩り (光文社文庫)
著者:宮部みゆき

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

宮部作品の中で、ちょっと異色の小説だ。
複数のストーリーがカメラを切り替えて流れてくるように話が進んでいく。
面白い小説は、音が聞こえてきたり、映像が飛び出してくるモノだが、この「スナーク狩り」は映像が飛び出してくるタイプだ。
あのシーン、このシーン、どれも目に浮かぶように丁寧に描写されている。

同時進行していた別々のお話はやがて、1つに融合される。
そして、追いかけっこが始まる。ここもまたスリルがあって、追いつけるのか心配しながら読み進むことになる。
追いつかないと話が終わらないので、いずれ追いつくとは思うのだが、宮部みゆきのことなので、途中にどんな仕掛けがあるのか分からないので退屈しないのだ。

ただ、欠点がある。
ラストの修治の行動だ。予定枚数がきたので強引に話を終わらせるために、役を仰せつかった人のようだ。
これだけはちょっと不満。

チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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