北風は太陽に負けない!―脱・常識的思考の方法論で勝ち残る!
2010/5/14 金曜日 – 16:16:07
書名:北風は太陽に負けない!―脱・常識的思考の方法論で勝ち残る! (角川oneテーマ21)
著者:宮川俊彦
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
サブタイトルが「脱・常識的思考の方法論で勝ち残る」となっているのだが、それは良い意味でウソがある。
脱・常識的ではない。
常識的なのだ。論理的なのだ。
ただし、ここまで発想法を分析して、論理的に説明した本はないだろう。
その点では、これまでの「文章読本」の常識を越えているので、脱・常識的発想といってもいいのだけれど。
著者である、宮川さんは100万人の作文を分析して教育に携わっているそうだ。
100万人とは大きく出たが、この本を読む限り、その勢いはウソではない。
作文をうまく書けるようになるには、題材探し・構想・執筆のノウハウを具体的に説明しないといけないのだ。
適切に・わかりやすく・よく考えて・整理して・明確に、といった説明では、なんの説明にもならないのだ。
この本では、発想法を実にわかりやすく、実例を挙げながら解説している、誠意のある本だ。