部長漂流
2010/5/11 火曜日 – 19:11:33
書名:部長漂流 (角川文庫)
著者:江波戸哲夫
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
早期退職制度に応募して、第2の人生を起業してみようと思い立ったら、奥さんが退職の日に家を出てしまった人の話。
それがまた、なんだろう、このリアリティの欠如。
取り扱っている素材はすべて新聞と週刊誌のみで情報収集完了したような。
あらすじは、勢いだけで作ったような。
原稿用紙の予定枚数が残り10枚になったところで結末を決めたような。
新聞の連載小説が不評だったので打ち切りになったかのような気がしたが、単行本として発行されているそうだ。
なぜ、前作の『小説盛田昭夫学校』の評判の威力だろうか?
(『小説盛田昭夫学校』を読んでいないので何ともいえないが、解説によると名作とのこと)
小説ってプロットが大切。リアリティには、しっかりした取材が大切ということがよく分かる本だ。