深くておいしい小説の書き方
2010/4/14 水曜日 – 9:58:10
書名:深くておいしい小説の書き方―W大学文芸科創作教室
著者:三田誠広
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
まえがきによると、小説を書く上での基本的な理論が書いてある。とのこと。
期待するではないか!
理論と技術が分かれば、誰でも小説が書けるのだろうと思うではないか!
ところが。。。
やはり三田誠広も作家であり、他の作家たちの試みた文章読本の企画倒れと同じく、三田誠広が名作と思っている小説への思い入れを語って終わりなのだった。
それはそれで、それらの小説を愛しているからよいのだけれど。
そもそも、名作と評される小説は、基本形を抑えて勝、その一部を崩すことで、作家の力量を示し、読み手を感動させているのだ。
(しかも、基本を抑えて一部を崩すと、この本の中でも明記しているし)
どうして、乞うも文筆業の人たちは、論理的に、定量的に、作文や創作を語れないのだろうか?
いや、語らなくても良いのだけれど、それを語ったと騙るのだろうか?
そもそも、「おいしい小説」が品のない表現だと訝っていたのだが、悪い予感が当たってしまった。