無月ノ橋―居眠り磐音江戸双紙
2010/4/13 火曜日 – 10:56:40
書名:無月ノ橋―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
著者:佐伯泰英
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
居眠り磐音シリーズ第11弾。
いつものように人助けをしたら、相手がある藩の家老のお姫様で、そのお姫様は屈託なく愛情表現をするので、磐音の長屋にまで御駕籠で乗り付けてしまうと!
NHKのドラマには登場してこないが、ドラマでも見たいシーンだ。
町人たちが遠巻きに囲みながら、磐音とおこんさんの心配をしている所なんて、文字を読むだけでも頭の中にイメージが浮かんでくる。
さて、無月の橋はこれだけではない。
武士の哀れも描かれている。
磐音が真剣に戦わないと負けてしまうくらいの剣客には、一分の手加減もできないとのことで真剣勝負になってしまう。
そして磐音は勝ってしまうので、相手は死んでしまう。
だいたい、実力の伴った剣客は心も優れているので、死んでしまうには惜しく哀れだ。
峰で構えてはなんで勝てないのか? 何とかならないのかと思っている。