照葉ノ露
2010/3/28 日曜日 – 12:00:56
書名:照葉ノ露―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
著者:佐伯泰英
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
居眠り磐音シリーズには、悪いヤツが出てくるが、磐音がやっつけてしまうので、いやーな気持ちになることはない。
そしていい人は、磐音が陰ひなたで助けるので、よかったよかったと安心してしまうことが多い。
ところが、この「照葉ノ露」だけはいただけない。
むなしくなるのだ。
なぜ、悪いヤツが死んでしまったのに、その尻ぬぐいで、いい人が命を落とさなければならないのか、
それが武門の倣いだからなんだというのだ、フィクションなのに。
磐音シリーズだったら、こんな展開にしなくて、もっと他の、心が洗われるような結末にすることもできたはず。
佐伯泰英には、がっかりだ。