リンゴが教えてくれたこと

2010/2/6 土曜日 – 14:08:30


書名:リンゴが教えてくれたこと (日経プレミアシリーズ 46)
著者:木村秋則

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

一昨年になるから2007年のことだが、調布市の産業フェアに行ったことがある。
不耕起田というのか、耕さないで米を作るということをやっている人のブースがあって、不思議だった。

ぼくは農家の息子だったので、農薬をまく、肥料をまく、ということは当たり前だった。
ただ農薬を使わないというのは感覚的に分かっていた。

さて、木村さんの自然栽培法というのは、農薬を使わないどころか、肥料もまかないそうだ。
ただし、酢を振りかけるそうだが。
草取りもしない。稲作の場合は、ある時期だけするそうだ。

読んでいるうちはずっと、困難でいいのか、と思っていたが。
読み終わって、翌日、気がついたことがある。

木村さんは、漁業でいうところの、天然物の魚を捕る漁師さんなのだ。
天然物の魚が強く大きく育つように漁場を支援することが自然栽培なのだということを。

その魚(リンゴ)が育ちやすい自然環境を再現するのが、自然栽培なのだと。
養殖物が、有機農法であり、農薬をまいたり、機械化する農業なのだと。

そう思えば納得する。
植物が育ちやすい「自然環境」を再現しているのだから。

自分史を書くならわたし本の文研ビズ

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