実録 田中角栄と鉄の軍団〈中〉「角影」政権
2010/1/10 日曜日 – 10:23:45
書名:実録 田中角栄と鉄の軍団〈中〉「角影」政権 (講談社プラスアルファ文庫)
著者:大下英治
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
上巻では、総理の椅子に座るまでだが、田中角栄の印象といえば、この中巻に書かれたことが中心だろう。
「闇将軍」だ。
金権体質で、総理の座を追われ、ロッキード事件で逮捕という屈辱。
ぼくは、犯罪事件が起こったら、その真相を知りたいという気持ちより、早く結審してほしいと思っている。
真実を明らかにしたい、するべきだといって、裁判を長引かせる人たちには共感できない。
のだが、このロッキード事件だけは、真相を知りたいと思っている。
なぜ、現職の総理大臣が、道ばたで5億円をもらうのか、
おかしいじゃないかと思っている。
著者である大下さんもそう思っているようで、この中巻を読む限り、なんだかなーという思いが強くなる。