帰ってきたアルバイト探偵
2010/1/6 水曜日 – 16:12:25
書名:帰ってきたアルバイト探偵 (講談社文庫)
著者:大沢在昌
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
懐かしい小説なのだ。
これは青春小説なのだろうか?それとも高校生や中学生や小学生が読む小説なのだろうか?
ぼくは高校生の頃に読んでいた小説に似ている。
大の大人、それも中年のオヤジが読むべき小説ではないなと思いつつも、懐かしい気持ちになって読み通してしまった!
主人公である「隆君」は高校生で、しかもさわやかな、物わかりと頭のいい、度胸もある、スーパー高校生。
ちょっとリアリティに欠けるものの、そういうキャラクターでなければ、このシリーズ自体が成り立たないだろうから、やむを得ない。
また青春小説にふさわしく、人が死んでいるのに凄惨さはちっとも感じられない。
なんでかなーと思いつつ、最後まで読んでしまう、著者のマジックに引っかかってしまう本だ。