捨雛ノ川
2009/11/8 日曜日 – 13:32:01
書名:捨雛ノ川―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
著者:佐伯泰英
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
坂崎磐音の通っている佐々木道場の師範は本田鐘四郎。
この巻を読んで知ったのだが、けっこうな苦労人だったそうな。
単身、佐々木道場に乗り込み、弟子入りを志願し、稽古し、精進し、やがて師範にまで上り詰めた。
その代わり、結婚が遅れたと。
しかし居眠り磐音シリーズでは、苦労は吉をもたらす仕組みになっていて、無体な旗本を追い払ったのが縁で依田お市さんと縁談が決まるのだ。
よかったよかった。
で終わらないのが居眠り磐音シリーズでもある。
よせばいいのに、幼い頃好きだった人がどうなっているのか、それを確かめてから婿にいきたいと会いに行き、それが捨雛の川の書名にもつながる。
よせばいいのに。