オフィスの中の困ったひとびと

2009/11/6 金曜日 – 11:42:43


書名:オフィスの中の困ったひとびと
著者:アンドリュー・ホームズ/ダン・ウィルソン、訳:海野めぐみ

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

書名を見て、これはきっとおもしろいに違いないと確信して、読んでみたら大外れというものがある。
この本のことなのだけれど。

この本を出版した人の気持ちはよく分かる。企画会議は、盛り上がったに違いない。
「○○さんて、困りますよね-。お調子者で。のんびりしているときは好いけど、立て込んでいるときに話しかけられると、じゃまでじゃまで。」とか、
「そういえばさ、○○! 健康のためなら死んでもいいって言ってたぜ。なんなんだろな。」なんてことを言い始めて、
しばし、社内の人への、罪のない悪口が出まくったことだろう。

その盛り上がりのまま、企画は通り、原稿を書く羽目になったのだろう。
いざ書こうとすると、困ったさんのネーミングにこり始めるわけだ。
確かにおもしろい。でも内輪受けでしかないのだけれど。

ここに取り上げられている人は社内に確かに存在する。しかし、その人を描写するのに5行もあれば十分なのだ。
3ページにわたって解説し、1ページを使って評価するほどのことはないのだ。
そのため、ねつ造や脱線が中心となる記事になってしまって、企画会議でのおもしろさは本には届いていないのだ。

自分史を書くならわたし本の文研ビズ

Post a Comment