一九五二年日航機「撃墜」事件
2009/10/26 月曜日 – 10:31:47
書名:一九五二年日航機「撃墜」事件 (角川文庫)
著者:松本清張
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
1952年4月9日に起こった事件を元にした「小説」だ。
小説なのだからフィクションつまり作り話なのだけれど、扉代わりに新聞の一面を縮小したものを付けたりして、ノンフィクションであるかのような装丁になっているのは、「さすがエンターティメント小説!」とほめて良いのやら、紛らわしいと眉をしかめるべきなのか。。。
宝石デザイナー烏丸小路万里子の鞄がなくなっている(そんなことがなぜ分かるんだ?)とか、アメリカ空軍が撃墜するとか、荒唐無稽な話を、さすが松本清張の文才は、現実感を持って迫ってくるのだ。