小説 徳川秀忠
2009/9/26 土曜日 – 12:46:50
書名:小説 徳川秀忠 (人物文庫)
著者:童門冬二
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
政治家の世襲が問題視されている昨今、2代目が時代のキーワードにもなっている。
徳川秀忠は実際には家康の後を継ぎ、大名の大リストラを行い、大変な政治家であるはずなのに、関ヶ原に遅刻したことが一番有名で、どうにも評価が低い。
というか、印象が薄い。
家光なんて、連続ドラマ時代劇でもよく取り上げられる将軍は、家光と綱吉と吉宗だ。脇役としては家治もよく登場する。
しかし、秀忠にスポットライトを当てたのは、NHKの大河ドラマ葵三代くらいではなかろうか。
秀忠がが主役の小説は、この本だけだろうと思っていたら、小説じゃなかった!
童門さんの秀忠への感想が書き記されているのだった。それほどネタ不足だったのかもしれない。
ひょっとして、つまらない人だったのかもしれない。やることはきちんとやっている人なのに。
童門さんも同情しているようだ。なんと関ヶ原に遅れたのは、徳川家臣団を守るためだったとか!
いや、それはかばい過ぎと思う。
立花宗茂を柳河に戻したことは知らなかったけれど。