無月ノ橋―居眠り磐音江戸双紙
2009/8/10 月曜日 – 9:21:58
書名:無月ノ橋―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
著者:佐伯泰英
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
ホントはヤクザがいない世界がいいのかもしれない。
しかしながら、時代小説には、時折、いいヤクザというモノが存在している。
居眠り磐音シリーズでは、権造親分一家だ。
金貸しで阿漕で、一度磐音にやっつけられるのだが、彼は彼なりに貸した金を催促しただけなので、高利であることが磐音の気に入らなかったことで、出会いでいうと、磐音のほうが無理を通したことになる。
まあ、それが縁でその後もちょくちょく付き合いがあるのだが、どこか憎めない存在として描かれている。
この巻では、重要な情報提供者だ。それも正義感に駆られてでないところが、登場人物のかき分けで、佐伯泰英のしっかりしたところだ。
ほかにも、お姫様の桜子様のアタックもある。
斬り合いはあるのだけれど、平和な巻だ。