平成三十年〈下〉
2009/8/3 月曜日 – 11:33:12
書名:平成三十年〈下〉 天下分け目の「改革合戦」
著者:堺屋太一
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
本来、上下巻に分かれているものは上巻から読むべきだろうし、そうする人がほとんどだろうが。
どういうわけか、そういうことを多少気にするが、話のストーリーがだからといって下巻を先に読まないとは限らない。
この平成三十年は、上巻を読まなくても下巻だけでもおおかた理解できるような気がして、読み始めてみた。
なので、上巻を読んでいない分、ピント外れの可能性もあるが。
著者の堺屋太一さん、小説家としてはあまり向いていないのではないか?と思い始めている。
『団塊の世代』を読んだときに感じたのだが、平成30年(下)を読んで確信した。
おそらく、堺屋太一さんは小説を楽しんで書いている。この平成30年は特に楽しかったろうな、という感じが読んでいてありありと表現されている。
戦国時代の有名な武将たちをもじった人たちが登場人物だし、近未来小説だから、自論の予測が至る所に折り込まれているし。
でも、夢中になるあまり、推敲があまりされておらず、したがって小説が独りよがりのものになっている。
いわゆる、アマチュア作家が書いたかのような。。。
『大いなる企て』は面白かったのだけに、残念。