大人になった新人類―三十代の自画像
2009/7/26 日曜日 – 15:34:38
書名:大人になった新人類―三十代の自画像
著者:河北新報社学芸部
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
ぼくが新社会人になったとき、まさしく「新人類」と呼ばれていた。
意思表示をするたびに「ほーお、さすが新人類は違うね」と言われた気がする。
今にして思えば、最もよい時代を生きていたのかもしれない。
戦後世代の人のように生きるための苦労はしたことないし。団塊の世代の人のように、学生運動をしたことないし。
それでいて、昭和レトロのことを十分体験しているし。
かといって安穏と生きていたわけではない。最も加熱した受験戦争世代だし。偏差値という値で評価されたわけだし。
サブカルチャーを産み出した世代だし。ぼくたちの時代のスターは今も現役だし。
バブル直前に社会に出たので、バブルの始まりから終わりまでを体験しているし。
いまだ元気だし。
他の世代への影響度で言うと、いちばん大きいんじゃなかろうか、と思っているのだけれど。
どこか、力強さに欠けるところがある。自分でがんばったと言うより、常に背中を押され続けてきたような気がする。
しかも押しているのは、目上の人だけでなく目下の人からだったりする!
常に他人事なのだ。
と、ぼくはぼくのことを思っていたのだけれど、ぼくらの世代(新人類世代)は同じだったようだ。
読んで安心した。。。