梅雨ノ蝶―居眠り磐音江戸双紙

2009/7/22 水曜日 – 10:00:45


書名:梅雨ノ蝶―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
著者:佐伯泰英

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

この居眠り磐音シリーズ、飛び飛びに読んでいると、どうしても気になる場面がある。
尚武館佐々木道場のこけら落としの大剣術大会だ。

もちろん、主人公は磐音なので、彼に優勝してもらわないと話が盛り上がらないし、事実、それ以降の巻では、磐音が優勝したということになっている。

でも、その場面どうしても読みたくなるのがチャンバラ小説ファンの正直な気持ちだ。

なぜか、その数週間前。磐音は不覚を取って瀕死の重傷を負う。
これにて、大剣術大会は出場できないのだけれど、さらになぜか奇跡的に回復し、なんと当日、準々決勝で参加の要請を受けて、途中出場(シード選手?)見事優勝する。

そこにいたるまでの、剣客どうしの戦い、丁合、チャンバラ小説ならではの醍醐味だ。
終わったあとの、剣客どうしの剣談議、これも楽しそうだ。

やはり剣は、人を殺すためにあるのではなく、人を活かすためにあるのだ。
斬り合いより試合の方がいいと思う。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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