寒雷ノ坂―居眠り磐音江戸双紙
2009/7/13 月曜日 – 11:29:18
書名:寒雷ノ坂―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
著者:佐伯泰英
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
第2巻というとまだ磐音は今津屋の後見には成りきっていない頃だ。
NHKのドラマでは、第1シーズンの頃だと思うが、矢場での賭け矢の勝負。
ドキドキしてみていたが、本で読むと、およしの奮闘は軽くながされていて、それよりも磐音の心遣いが中心だった。
当たり前か、主人公は磐音だし、まだ2巻。磐音の性格の紹介なのかも知れない。
それでおよしが殺されてしまっては浮かばれないが、見事仇をとってくれる。
同じように、用心棒が縁の種造の仇もとってくれる。
こういったことを繰り返し、磐音は人を何人も切っていくのだが、剣は乱れない。心ももちろん乱れない。
そのような、一人の人間として誇らしい磐音の人物紹介の段階として、かわいそうな哀れなシーンはやむを得ない描写なのだろう。
1巻から順に読んでいけば、そんなことは思わないのだけれど、順不同に読んでいるので、そんな余計な事を考えてみたのだった。
いかん、いかん、娯楽歴史小説はもっと楽しんで読まなきゃ!