続・世界の日本人ジョーク集
2009/7/9 木曜日 – 17:50:21
書名:続・世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
著者:早坂隆
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
映画に限らず、シリーズ2というものは、前作より劣ると思っていた方がいい。
というもっともらしいことをきいたことがあるが、
映画の場合、2の方が面白いと思っている。映画通の人とは、ぼくはどうも価値観をともにできないのかも知れない。
これが本の場合は、納得することが多いのだ。
というのは、本の第2作は、作者の力量にかかるので、1作目で全力を尽くしていれば、2がネタ切れになるのはやむを得ないだろう。
映画の場合は、たくさんの人の共同作業なので、ネタ切れになることは少ないのだろう。
さて、「世界の日本人ジョーク集」はどうだろう!
というと、これがまた、甲乙つけがたい出来の良さなのだった。
1作目は、世界を意識した日本文化の紹介本(つまり、ジョーク集を名乗っただけで実際は比較文化論)だったのだが、そのテーマではネタ切れというか、ネタバレするだけだろう。
でも、どんな感じでこれに挑戦するのだろう!と、よこしまな期待を持って読んでみたのだが。
早坂さんは恐るべき人なのであった。
2作目は、テーマをきっちり、ジョーク集に戻している(というかこれでこそ真っ向勝負)のだった。
それとも、ジョーク集というものは、聞き慣れているものは、それだけで陳腐化しているんだろうか!
こっちの本なら、くすり・にやりとできるのだ。