イケズの構造
2009/6/30 火曜日 – 11:38:26
書名:イケズの構造
著者:入江敦彦、イラストレーション:ひさうちみちお
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
イラストがひさうちみちさんだ!
ひさうちみちおさんといえば、ホイチョイプロダクションの出した本を思い出す。
おもしろかった。
ということで、この「イケズの構造」もきっと、あの類に違いないと思って読んでみたのだった。
改めて思い知らされたのは、ホイチョイプロダクションの洗練度の高さ。
入江さんがダメというわけではなかろうが、物足りない。
知識が物足りない分けじゃない。入江さんは紫式部の源氏物語にも造詣が深い。
まあ、紫式部は京都に住んでいたからイケズの女王ということなのだろうが、境出身の千利休もイケズの達人らしい。
果ては、三島由紀夫もシェイクスピアも??
わからない。わからないから、興味を持って読んでみたのだが、わからない。
何を伝えたかったのかがわからない。
・イケズは非京都人には会得できないもの(ただし千利休・三島由紀夫・シェイクスピアなど文化人を除く)?
それにしては「イケズの勧め」なんて小があるのだけれど。
・イケズは高尚な文化なので、みんなで会得しましょう?
それにしては、非京都人の言うところのイケズの典型的パターンを、だめ出しし、京都人ならこう言います。と正当イケズを示している。
ただしノウハウは公開せず。。。
ひょっとすると、このぼくの疑問(なにがしたいのかがわからない)を持つ人には、永久にわからんのだよ!ということをいうことがイケズ文化なのかも知れない。
ウーーーーーん、漠然と京都への関心が減少した。