用心棒日月抄

2009/4/18 土曜日 – 9:45:48


書名:用心棒日月抄 (新潮文庫)
著者:藤沢周平

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

何巻も発行されている読み物を読むとき、我ながら不思議なクセがある。
それは、最新刊を読んでしまうことだ。

子どもの頃、巨人の星のコミックスも、ぼくが持っていたのは、ただ1冊、第16巻だった。
大リーグボールでオズマと戦うところだったと思う。
タイガーマスクのコミックスも第8巻だけ持っていた。こちらはザ・コンビクトとの対戦だった。

読み始めるなら第1巻から読むべきなのだろうが、なぜかいちばん新しいのがいいような気がするのだ。

この「用心棒日月抄」も青江又八郎が活躍する小説の第1巻に相当する。
そして、ぼくは、これ以外のシリーズ3冊を読み終えて、最後に最初のシリーズを読んでしまったのだった。

それはまるで謎解きを楽しむかのように。
大人になって知り合った親友の故郷を訪ねるときのように。

懐かしいような、ほっとするような。
青江、ここから物語が始まったんだ。苦労したんだね、と話しかけてやりたいような。
そんな温かい気持ちで、最後まで読み続けることができたのだった。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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