大江戸とんでも法律集
2009/3/11 水曜日 – 20:02:34
書名:大江戸とんでも法律集 (中公新書ラクレ)
著者:笛吹明生
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
ちょっとした歴史ブームのようだ。
5年前の「お江戸ブーム」は作られたもののようだったが、今度の歴史ブームは自然発生的のホンモノらしい。
しかしながら、歴史物というと、中心になるのは戦国時代と江戸時代だ。
「お江戸ブーム」やっと来たか!
江戸時代を語る人の過半数は、「江戸時代を賞賛する」そんな天国であるわけないのに、いいところだけに目を向けて礼賛する。
この「大江戸とんでも法律集」は、その幻想をもっと冷静になって考えましょうという良書だ。
実際、ぼくも江戸時代はいいなと思っている。
それぞれの人がそれぞれの立場で、幸せを探していると思っている。
「人は幸せになるかどうかは、見つけられるかどうか」にかかっているからだ。
どんな境遇でも、幸せになることは可能だと思っている。
さて、その江戸時代だが、人々は命がけで生きている。幸せになるものはもちろん、命がけ。
それどころか、生きていくことすら命がけだ。
どのくらい、命がけかというと、
・落書きをしたら死罪。
・町人は絹を着てはいけません。
・主人の妻と密通をしたものは引き回しの上獄門。
・盗品の配分を受けた者は死罪。
・縁談が決まっている娘と不義男を、親がともに斬り殺してもおかまいなし。
なんと江戸時代では、映画「卒業」なんて事をしでかすと親御さんに斬り殺されるのだった!
でも、江戸時代に生きること、やはり憧れる。